3ヶ月ほど前に、歯の詰め物が取れてしまった。
そのうち歯医者に行こうと思いつつ、今日まで放置してしまった。
行き先は、当然とど歯医者です。
私が腐乱死体で発見されても、ここに来れば歯型で確認できますからね。
手土産はこれ ¥780
同居人に茂助団子を持って行くよと話したら、
すかさず「あちきの分も買って来てくんなまし」と言われた。
・・・・・・・口に入るもんは何でも喰うんだね、この化け猫は
午前中に仕込みを終わらせ、
久しぶりの電車の旅にちょびっとワクワクしている僕であった。
飯田橋から地下鉄東西線で高田馬場へ・・・・¥160
字が小さくてよく見えなかったからだと思うが、¥190の切符を買ってしまった。
駅員さんに返金してもらい、買いなおした。
自動改札って何であんなにはやく切符が出て来るのかね、
誰かが中に入ってる形跡もないし・・・・
道すがら、あまりの階段の多さに閉口した。
膝を痛めて階段の昇降に難儀しているからだ。
飯田橋交差点の歩道橋は、障害者に不親切である。
車椅子では駅にたどり着くのも困難だろうと思われる。
自分がその立場に追い込まれないと、及びもつかなかったことが情けない。
私にとってのバリアフリーなんて、ただのお題目だったと実感できた。
反省の意も込めて、これからも、陰徳を積み、貧者の一燈をともし続けていこう。
(陰徳あれば陽報あり)
何とか高田馬場の地上に這い出ることができた。
出たとたんにぎやかなチンドンの音
あらなつかしや
このお姉さんは、玄人筋でも満足する程の美形であった。
何でここに来たか、しばし忘れて、見惚れてしまった。
しばらく歩くと、マクドナルドが眼に入る
たまたま見たCMが、ビッグマック¥200セールのお知らせであった。
夢にまで見た憧れのビッグマック・・・・・・
この機会に是非喰っちゃおうと固く誓って、眠りについたのは昨晩だった。
もう何年も入ったことないので、多少緊張しながらカウンターの前に進む。
ほかに客はいない。
カウンターむこうの視線が、集中するのがわかる。
見たこともない飲み物やら食い物やらがいっぱい書いてあったが、
そんなものには眼もくれず、ひたすらビッグマック、ビッグマックと念じ続けた。
男のところは間違っても、絶対、行きたくない。
瞬時に一番若くキャワイイ娘の前に進む。
カウンターの中の、それはそれはきゃわいい、オネエチャンに微笑まれた瞬間
僕の緊張はピークに達した。
と同時に、この笑顔はマニュアル通りの笑顔ではない!!と確信した。
僕のためだけに浮かべてくれた、
取って置きのスペシャル笑顔なのであると。
当初一個だけ買うつもりであったが、このニッコリ攻撃の前に敢え無く撃沈。
ここで、この見栄っ張りは、震える声で ご ご ご 五個ください。
いいんだもぉぉ~~ん 千円札でおつりをもらうのも面倒だシィ
この安さを維持するため、みなし管理職にさせられ、
サービス残業を強いられた店長さんに感謝です。
憧れのビッグマック・・・・・・大変おいしゅうございました・まずくはなかったです。
これから5年ぐらいは、食べなくても平気なような気がする。
あと4個どうするの!!